「もちきび」の思い出

 15,2015 05:26
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今年度産の「もちきび」が店頭に並び出した。嬉しい!
これをごはんに混ぜて炊くのが大好き。風味があって,もっちりして。・・・そして,この「もちきび」には,いい思い出があるから。

私が独身最後の夏,幼い頃からいつも私の後をついてきた弟(もちろん,すでに成人していたけれど)と,旅行に行くことにした。聞けば,「飛行機に乗ったことがない」という。それじゃ,パスポートいらずの国内で,最も長い時間飛行機に乗る場所に行ってみようじゃないか・・・って理由で「石垣島」に決定。

毎晩,飲み歩いた。相当飲んでたなぁ(遠い目)。

いつものように飲んだ後,あるグループがぞろぞろと歩いていくので後をつけると,民家に入っていく。外には人が大勢立ってる。
そこにいたオバアと会話。その中で,「九州の平戸から今親戚が来てるさぁ」と。「私の叔母も平戸にいます」と言ったら,「あ,そう。じゃあ,あなた,知らない人じゃないねえ。中に入んなさい。」と言って,家の中に招き入れてくれた(驚)。

さきほどのグループは,石垣地方に受け継がれる“アンガマ”だった。あの世からの使者であるウシュマイ(お爺)とウミー(お婆)が現世に現れ、家々を訪問。珍問答や踊りなどで祖先の霊を供養する独特の行事。私と弟には,とうてい,この地の言葉での「珍問答」の意味はさっぱりわからなかったけど・・・。
グループが去った後,このお宅で手料理やお酒までいただく。

数日後,ホテルの電話が鳴る。あの家のお母さん。「うちの息子たちも離れていていないけど,お盆で色々ごちそう作ったから,残すのはもったいないし,食べにおいで」と。
行くと,お父さんは私と弟の仲のよいことに目を細めて,何度も「いい姉弟だな」と言ってくれた。
翌日帰るという私たちに,お母さんが帰り際もたせたくれたのが,「もちきび」。「これを入れてごはんを炊くと,もちもちして,とっても美味しいさー」と。

年月は流れ「石垣の家族」とは,その後結婚後,出産後も何度か会う機会に恵まれた。「命(ぬち)どぅ宝」と書いてあるお守りも子どもの手に握らせてくれた石垣の母。
この「もちきび」は,私にとって,石垣の母の香り。見ず知らずの私たちに親切にしてくれ,心をかけてくれ,癒してくれ,元気をくれる母。そしてその脇の優しい笑顔の父。(オバアは3回目に会う前に亡くなってしまった。)

よし。「もちきび」を見て,お母さんを思い出しています,って手紙を書こう。あらためて,お世話になって,楽しくて心温めてもらったあの時間を思い出しています,って。「また会いたいです」って,書こう~♪







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