『人生の旅をゆく』よしもとばなな

 23,2015 20:15
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先日から勝手に一人で「よしもとばななフェア」中の読書週間(笑)。
ちょうど読み終えた本は『人生の旅をゆく』日本放送出版協会発行2006年(『人生の旅をゆく2』もある)。

数ページのエッセイが3章にまとめられている1冊。この本全編を通して,日常や旅先の,その時々は平凡だったり,特別ドラマチックでもない喜怒哀楽それぞれの出来事が,過ぎてしまえば二度と戻らない特別な事物なのだという事実。毎日が,人生という思い出を作っている旅なのだ,とばななさんは書いていると思った。
特別なことをして日常を彩ろうとしなくとも,平凡な中にある「宝」に気づいて,感謝できたらいいなと思う。



今日の夕方,一人ベランダに椅子を出し,薄明かりで静かにじっくり読んだのは,『単純に,バカみたいに』という一遍。

「日本では,何か重いものがべったりと空気の中にある感じがする。(中略)それはもちろん経済の重みでもある。」

「(中略)人はみなあおられてしまう。みんな罪悪感を持っている。生きていることそのものに,自分の平凡さにだ。みんな自分にうんざりしていて,超人的にがんばらなくては自分を好きでいられないような心境になっているように見える」

「みんなどうしてしまったんだ,そんなにすごくならなくてもいいじゃないか,と思う。」

「体を整えてよく見れば,一日の中には必ず宝が一個くらい眠っている。(中略)形ではない。どんな人とも違う,自分だけのやり方がある。」

・・・・・確かにそうだと肯く。

この一遍の最後にある文はこう結ばれている。↓
「全ては自分の中からはじまり,幼いときから生涯を通じて続いてきたのだ。そのヒントは自分の中にしかない。自分はいちばんよく自分を知っている自分の友だちだ。(中略)本能の声を聴いて,耳を澄ませていけば,必ず自分と自分がぴったりくるポイントがあると思う。そしてそれが一致したとき,個人はとても大きな力で,日常を,周囲を照らすだろう。」

・・・唸る。
忙しい気持ちになり,どこか漫然と自分の心身の声を聞き流してしまったり,無視をし続けたりすると,しっぺ返しがやってくる。
これは,本当にそうだ。

あとがきにあったように,「思ってもいないことはひとつも書いていない」という行に納得したこの本。めぐり合えた事に感謝。

パート2を読むのも,楽しみ~♪
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